校長室

2学期を迎えて

34日間の夏休みを終えた子どもたちが学校に戻ってきてくれ、2学期が始まりました。みんな元気に登校し、クラス担任の待つ教室にあたたかく迎えられ、お友だち同士、再会をよろこびあっていました。

残暑厳しい中ですが、1学期中に身につけた新しい学校生活の仕方をもう一度たしかめ、ともに学びを深めていけますように、と始業式のラウデス(朝の祈り)でお祈りをいたしました。

以下、8月26日の始業式での校長挨拶を掲載させていただきます。

「皆さん、おはようございます。今朝、南山大学附属小学校の玄関の前に立って、久しぶりに、登校してくる皆さんを迎え、あいさつをかわしました。皆さんにふたたび会うが出来て、とっても嬉しいです。心から『おかえりなさい。』を言いたいと思います。

さあ、今日から2学期ですね。1学期に引き続き、学校での『新しい生活様式』について、クラス担任の先生ともしっかりたしかめながら、学びをスタートさせましょう。

今日は、2学期の始業式という節目ですので、新型コロナウイルス感染症にかかわって、こころがけたいこと、心のお話をいたします。

知っている人も多いと思いますが、夏休み中、愛知県に『緊急事態宣言』というものが出されましたね(8月6~24日)。感染された方の数が増えた時期もあって、不安な気持ちになった子もいることでしょう。

1学期にみんなで取り組んだ『静修』(宗教行事)を思い出しましょう。臨時休校のため学校に行けず家で過ごしていたとき、どのような思いだったかをみんなで振り返りましたね。その中に、このような分かち合いがありました。

『コロナ(新型コロナウイルス感染症)にかかった人の気持ちを考えると、とてもつらくて苦しい気持ちだったのではないかと思いました。』

『テレビでコロナ(新型コロナウイルス感染症)にかかった人を見ると、つらくなりました。「その人はなりたくてなっているわけではないのに。」と思いました。』

『根拠のないうわさで、急にトイレットペーパーがなくなったりしました。人間関係も同じで、「~さんが...」など、うわさが広がることの怖さを思います。』

昨日は、学校や教育のことで方針を出している国の機関である、『文部科学省』というところの大臣から、『新型コロナウイルス感染症に関する差別・偏見の防止に向けて』というメッセージが出されました。

人間には弱いところがあるので、思わず、人を傷つけることにつながるような、『ささやき』『うわさ話』をしてしまいがちです。それは、私たち人間の弱さから出てくるのです。

今こそ、南山小学校が大切にしたい『かけがえのないあなたと私のために』(教育モットー)を、本気で、みんなで守り抜いていかなければいけない時だと思います。

先生がたも、皆さん一人ひとりが悲しい目に合わないよう、しっかり守っていく決意です。だから皆さんも、ぜひ協力してください。同じ神さまの子どもとして、お友だち一人ひとりのことを、自分と同じくらい大事にすることを、ぜひ考えてください。

それでは、2学期も、皆さんが元気に過ごせるよう、神さまにお祈りして、お話をおわります。」

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2学期を迎え、クラスの黒板も子どもたちを温かく迎えてくれました