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2019年度 卒業式 学校長式辞

立派に成長した君たちへ

卒業証書を手にされた皆さん、ご卒業おめでとうございます。ご家族の皆さまには、心よりお祝い申し上げます。今般の状況の中こうして、この佳き日を迎えることができましたことは、私どもにとりましてもこのうえない喜びであり、神さまのお恵みに心から感謝せずにはいられません。

卒業生の皆さん、憶えていますか、皆さんの入学式の日を...。あどけない姿の皆さんが、大きな拍手で迎えられ祝福されて、南山大学附属小学校の子どもになってくれましたね。あれから6年が経ちました。みんな、大きくなりましたね。そして、みんな、本当に立派に成長しましたね。

皆さん、この南山小学校で、いっぱい、いっぱい、大事にされましたか? 先生がたやお家の人から、たくさん褒めてもらえましたか? 自分の考えや言い分にも、しっかりと耳を傾けてもらえましたか? とにかく皆さんがいっぱい愛されてきただろうかと、神さまは、そのことだけが気がかりなのです。

また皆さん、たくさん叱られもしましたか? 先生がたやお家の人からの厳しい言葉もいただきましたね。時にはその言葉に納得がいかずに、また、素直になれずに、怒りや悲しみだけがこみ上げてきたこともありましたね。でもそのとき、イエスさまは、あなたと一緒に泣いてくださっていたんだよ。

こうして、ほめられたり、しかられたりしながら、いつの間にか皆さんは、立派に成長しました。だから、小学校を卒業して、新しいところに行くんだよ。あなたの次の成長のために、中学校に進んで、そこで、もっともっと、たくさんの人と出会い、たくさんの新しいことを学ぶんだよ。

まだしっかりとお別れが出来ないままでいたり、感謝の気持ちを伝えきれないでいたりする人もいるでしょう。大丈夫だよ。先生たちも、皆さんの気持ち、分かっていますよ。皆さんが、安心して新学期を迎えることができるよう、お祈りしていますからね。何も心配しないで、次に進んでいけばいいんだよ。

さいごに、南山小の子どもでいてくれて、本当にありがとう。幸せになってくださいね。


2020年3月31日

校長 西脇 良