ニュース & トピックス

市瀬理事長の創立記念式典のお話

創立記念式典のお話

南山大学附属小学校創立記念日、おめでとうございます。

みなさんは、休日と祝日のちがいについて考えたことがありますか。お休みの日とお祝いの日のちがいですね。毎日の生活の中で、わたしたちには休みの日が必要です。工場の機械もときどき、休ませないと、壊れてしまいます。機械にも休みがいります。

でも、わたしたちには、機械とちがって、休みの日だけではなく、何かをお祝いする日がどうしてもいります。なぜでしょうか? 少し考えてみましょう。

お祝いする日といって、すぐ頭にうかぶのは何ですか? みなさんの誕生日ではないでしょうか。あなたの誕生日、その日は、もしかしたら、学校の休みの日ではないかもしれません。でも、休みの日でなくても、あなたにとっては、大きなお祝いの日です。この世界に生まれてきたことに感謝し、これまで育ててくださったお父さんやお母さん、お世話になっている先生たちや職員の方たちに感謝しながら、みんなでお祝いする日です。そして、それは、少し辛いことがあっても、また明日から頑張ろう、と思える日にもなると思います。

明日、111日は南山小学校の誕生日です。お祝いの日です。神さまに見守られながら「考えるちから、やさしい心」をもった児童のみなさんがすくすくと育っていくように、と願ってこの南山小学校が誕生しました。今日は、それをみんなで思い出して、お祝いする日です。

少し前に、山田校長先生から宿泊学習の学びについて、また、静修のときにみなさんが書いてくださったものを見せてもらって読みました。そこには、神さまに感謝の気持ちをお伝えする言葉がたくさん書かれていました。一年生は一年生なりに、六年生は六年生なりに、自分の言葉でしっかりと書いてあって、わたしは嬉しくなりました。みなさん、素敵な学びをしていますね。また、1019日(土)には運動会がありましたね。そこでも、よく準備された競技を行っているみなさんの元気な姿を見て-最後の方は雨が降ってきて少し残念でしたが、それでも-楽しかったです。みなさんは、本当に、恵まれていると思います。

でも、世界にはみなさんのように恵まれた環境で勉強や運動ができない子どもたちが、今も、たくさんいます。わたしは、世界中のすべての子どもたちが、みなさんのように、安心して、楽しく、学べるようになって欲しい、と心から願っています。みなさんは、大きくなって、世界のみんなの幸せのために働くことができるように、今、しっかりと、この南山小学校で、いろいろなことを学んでください。「人の幸せのために働いて、自分も幸せだと思える人になってください」。これが、きょうのわたしからのお祝いとお願いです。