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異学年交流会を行いました

6月6日(火)に異学年交流会を行いました。異学年交流会の前に本校教諭 大島(臨床心理士 公認心理師)が、「心理的な成長に大切なこと」というテーマで話をしました。
    
この講演会では、新1年生の保護者の心配を少しでも解消するために保護者会わかみどりが毎年企画してくださっているものです。

そのため、教育相談担当の大島が、小学生の心理的な成長について概観し、本校の心理支援の流れについて伝えました。

講演の最初に、大島から大切な前提として、「子育ては難しい。」という話がありました。これは、保護者が自分だけ子育てがうまくできないと悩まれている傾向にあり、皆さんそれぞれに子育てに苦労しているという前提をもっていただくことで安心していただこうという強い思いからのメッセージでした。

また、心の成長は、体の成長のように直線的にいかないので、取り組む課題がきた時に取り組む姿勢が大切であることを伝えられました。

本校の心理支援で大切にしていることは、全ての人には実現傾向があり、その力を発現するために安心感を伝えていく場をつくることが大切で、支援を受ける子どもや保護者の方々が安心して自分を見つめられる場をつくることを大切にしているとの説明がありました。

また、発達に合わせた心理的な課題や問題行動のとらえ方、発達の問題、心理的な問題について概観しました。

また、南山大学と連携して実施している子育て支援グループについての説明もありました。母親らしさや父親らしさという役割から離れ、自分の心に開かれていくことで、深い所で自分と出会えたり、他者と出会えたりすることを参加した保護者の感想を通して説明させていただきました。保護者自身も安心感の中で自分の心に開かれていくことで、子どもを愛している自分を実感し、子育てに対する在り方を変化する貴重な機会になっているようです。

 南山小学校にかかわる全ての方々が安心感の中で自分の心に開かれて心理的に成長していけるように今後も取り組んでいきたいと思います。